【福岡・市立中学標準服】ジェンダーレスなブレザー制服。どこで買える？デザインは？

「福岡市の中学校の制服が全部同じって本当？」「福岡市への転勤が決まったけれど、中学校の制服をどこで買えばいいのかわからない」といった疑問やお悩み、ありますよね。そこで今回は、福岡市立中学校各校で導入されている標準服（共通制服）のデザインや購入方法についてご紹介します。　

福岡市の市立中学校では、従来からほぼ全校で同じデザインの標準服（学ラン・セーラー服）が採用されていました。そして2020年（令和2年）度からは、多様性や経済性にさらに配慮していくため、現行のブレザータイプの標準服へと移行。導入後数年間はお下がりの旧制服姿も混在していたものの、2025年現在ではほとんどすべての生徒がブレザーを着用して登校しているようです。

では、福岡市立中学校の標準服の魅力を、詳しくチェックしていきましょう！

※一部の市立中学校では独自の制服が採用されています

【福岡市標準服】デザイン・色・ラインナップ

福岡市中学校の標準服には、2タイプが用意されています。ここでは「typeA」「typeB」と呼んでいますが、ほかにも「タイプ1／2」「I型／II型」とする制服店もあり、呼称はまちまちです。

2つのタイプの違いは体型。typeA（1・I）は一般的な男子体型向け、B（2・II）は一般的な女子体型向けとされていますが、性別で決められているわけではないため、どのタイプを着用するかは本人の希望次第です。

いずれのタイプもデザインや色は同じで、濃紺のブレザーにスラックスorキュロットorスカートの組み合わせ。ボトムは一見濃紺に見えますが、近づいてよく見るとチェック柄が入っていて、なかなか凝ったデザインです。

ブレザーの右前or左前は、自由に決められる

筆者の2人の子どもたち（高校生・中学生）も、この標準服で中学校に通った（通っている）世代です。そこで本稿の制作にあたり改めて制服を眺めてみたところ、驚くべき工夫に気が付きました！

それは、typeA・typeBともに、ブレザーが「右前」「左前」と固定されていないということ！！

両側にボタンホールがあり、好きな方のボタンホールに市章の付いたボタンを固定する特殊構造になっていたのです。

「早く気づけよ」と思われるかもしれませんが、そんな構造だとは思いもしていなかったのできちんと見たことがなく、私にとっては数年越しの新発見でした。

ジャケット類は歴史的に右前なら男性用、左前なら女性用とされてきましたが、そうした区別を乗り越えて自由にスイッチできるなんて。さすが、「ジェンダーにとらわれない制服を」との取り組みから生まれた標準服だけのことはありますね！

●夏は？…学校によりますが、シャツ＋夏用スラックス、キュロット、スカートが多いようです。夏場は体操服登校OKの学校も多いようです

●小物は？…全市共通のアイテムはありません。靴下や靴、バッグ、体育館シューズ（上履き）、ジャージなどが指定か否かは各学校で異なります

【保護者向け情報】購入はお好きな販売店で

福岡市立中学校の標準服は、複数の制服販売店で取り扱いがあります。「福岡市標準服」のタグが付いているものならどれでもOK。各店ともに「プレミアムタイプ」「ベーシックタイプ」など数グレードを用意していますが、パッと見で違いがわかるモノではないし、暑さ寒さの体感が大きく変わるとも思えませんので、結局、どれでもいいと思います。わが家でも「どれでもいいか」と思いつつ、無難に真ん中のグレードのものを購入しました（あるある）。

各店にお得なサービスが用意されていて、団体割引や早期割引、きょうだい割り、卒服レンタル無料、シャツ1枚サービス、シューズをプレゼントなどなど、内容も少しずつ違っているため、どのお店で購入するかは割引の内容で決めてもいいと思います。ですが、迷ったらやはり校区内や校区の近くの店舗に足を運ぶのがオススメ。進学する中学校について、のより詳しい情報をゲットできる可能性が高まります。

急な転勤でもあわてなくて大丈夫

私立の受験結果や転勤などの理由で、春を目前に福岡市の市立中学校への進学が決まることもありますよね。「こんなにギリギリで標準服を用意できるのかな」と心配になるかもしれませんが、あわてなくて大丈夫！ 各制服販売店で「仕上がるまでの制服貸し出し無料」サービスを取り入れています。また、校区によっては標準服お下がり会なども開催されているようですので、まずは中学校に問い合わせてみるのがオススメです。

地域のリユース・リサイクル店を活用する手も

福岡にもリユース・リサイクルのお店があり、まだまだ着られるクオリティの中古の標準服を購入することができます。詳しくはこちらの記事にまとめていますので、気になったらぜひチェックを。

リボン＆ネクタイの有無は学校ごとに違う

「福岡市」「標準服」などで検索すると、当たり前のようにリボン・ネクタイを着用したモデルさんの画像がヒットしますが、実はこのリボン・ネクタイを採用しているかどうかは学校次第。保護者への経済的配慮などから採用していない学校も結構あるのが現状です。 また、夏だけは学校オリジナルのポロシャツがOKになる学校があったり、靴下や靴などの小物の考え方にも学校によって違いがあるので、詳しくは進学先の学校の公式案内を参照してくださいね。

なお、福岡市立中学校各校の校則は、西日本新聞さんのサイトに設置されている「福岡市立中学校校則データベース」にて調べることができます。最新の校則までは網羅されていないようですが、ある程度参考になるのでご紹介しておきますね。

［博多織伝統の献上柄が福岡らしい！］

リボン・ネクタイはそれぞれ6色（青・紺・赤・緑・橙・ピンク）が用意され、いずれも博多織伝統の献上柄。線の太さにまでそれぞれ意味があり、厄除けや家内繁盛などの願いが込められています。

シャツやベスト、コート類は規定に合わせてそろえよう

ブレザーに合わせるシャツは、各学校で「白」「角襟or丸襟or開襟」などの規定はあるものの、条件さえ満たしていればどこで買ってもOKです。迷ったらはじめは制服販売店でそろえる方が安心かと思いますが、手軽に購入したい場合は通販などを使うのも手です。

同様にセーターやベスト、カーディガン類にも指定はないものの規定はあるので、学校に確認後、各自都合のいい方法で購入しましょう。

【福岡市標準服】口コミをチェック！

在校生や卒業生、保護者などに、福岡市標準服に関する話を聞いてみました。

標準服についての在校生・卒業生の口コミ

そうそう、現行の標準服が導入されてすぐは「前のセーラー服の方がかわいい」という感覚のもと、おしゃれ女子たちがこぞってお下がりのセーラー服を着ている姿が見られました。加えて、リボンやネクタイの導入を見送った学校の子どもたちは「なんか写真を見て思ってたんと違う」とがっかりし、「新しい標準服はダサい」という思いを強くしたケースが多かったようです。

リボンもネクタイも2000円越えですから、保護者の経済的負担を憂慮して不採用を決める経緯もわからないではないです…

ただ、具体的な調査などしていませんが、リボンやネクタイを導入する学校が一気に増えてきた印象があります。そろそろリボン・ネクタイのお下がりもだいぶ出回ってきたからでしょうか。

標準服についての保護者の口コミ

洗いやすくて長持ち。保護者としてはとても助かりますよね！ わが家でも下の子はお下がりを着用しており、すその糸がほころびて一度縫い直したけれど家庭での対応範囲内だし、パッと見でわかるほど古びてはいないかな。

新品を購入した同級生たちと並んでも見劣りすることはありません！

福岡市標準服についての感想

ベーシックなブレザースタイルながら、アクセントとしてラインが入っていたりボトムに柄があることで個性がプラスされ、とてもいいと思います。手入れがしやすいのも保護者としては高ポイント！

ちなみにブレザーの中に着るシャツですが、わが家では富士ヨットのノーアイロン・ストレッチニットシャツ（下画像）を愛用しています。手入れがラクで洗濯するだけでOK、かつ着心地◎と、実に優秀なお品なので、1枚目のシャツとしてとてもオススメです！

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※本サイトの記事は、各校の公式情報を参照しつつ、運営者の周囲の在校生や保護者に聞いた実際の感想、SNSでの評判などを交えながら制作しています。